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「ヘルメットをかぶった君に会いたい」

「ヘルメットをかぶった君に会いたい」 鴻上 尚史 著 を読む。

鴻上さん初の小説…らしい。けどこれって、小説??

内容は、とあるCMで学生運動の映像が流れるのだが、その映像にでてくるヘルメットをかぶった女性に鴻上さんがひとめ惚れして、彼女に会おうとどこまでもその足跡を追っていく、という話。
その過程で「おもしろ半分で人の人生を追求すると君が廃人になるよ。たたかいは続いているんだから」という脅迫を受けたり、「リンダリンダ」という芝居で諫早湾の堤防工事のことを取り上げたら、あやしい男に「いっしょに爆破しませんか」という誘いを受けたりなど、相当やばい状態におかれたりしつつ、一貫して彼女を追い求める鴻上さん。

いったいどこまでが本当でどこまでが嘘なのか、とまどいつつ読んでいた。
単に反体制側として闘うことの危険をえがいたミステリーとして読むこともできるけれど、そう読んでしまうのにはテーマが重すぎる気がする。
でももしこれが本当のことだとしたら鴻上さん、無事でいられないよね。出版すらあやういし。だからこれはやはり虚構の物語なんだろう。

でも、もしかしたらほんとうに闘い続けている人もいるかもしれないと思う。いずれにしても安保闘争以降に生まれた人間としてはぴんとこないのだけれど。

ラストにお決まりの「この物語はフィクションであり、実際の個人、団体とは無関係であることをお断りします」が、みょうに重くかんじた。

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コメント

わたしもこの小説(?)を読みたいと思っているところなんです。
でも何せ、積読本が山ほどありまして、これを片付けてからでないと…。汗
面白そうですね。

>「おもしろ半分で人の人生を追求すると君が廃人になるよ。たたかいは続いているんだから」
そうかもしれませんね。
わたしは、周囲の知人で1人、そうやって世間から消えた人を知っているので、怖いと思います。
へヴィな話しでごめんなさいですが、数年前の事なのに、わたしは今でもTVのニュース等で身元不明の死体が…と、流れると○○さんじゃないのかと、ハッとする事があります。後日のニュースで名前が分かって別人だと分かるとホッとすると同時に、一体どこへ消えたのかと、思うのです。

話しがそれてごめんなさい。

投稿: あくび | 2006年10月10日 (火) 10時56分

あくびさま
「面白い」といってしまうにはヘヴィな内容ですよ、これ。問題作だと思う。
それにしても身近でそういう方がいらっしゃるとは…新聞記者さんとか??
そういう経験のある方が読むとほんとうにこわい話だと思います。あと学生運動というものをリアルタイムで経験されている方にも。
「廃人」にされる、というのが具体的にどういうことかも書かれているのですが…ぶるぶるぶる。

投稿: みいねこ | 2006年10月10日 (火) 12時00分

TBありがとうございました。
わたしも、TBさせていただきます~。

読めば読むほど考えさせられるお話しですね…。

投稿: あくび | 2007年9月10日 (月) 10時18分

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