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「少女には向かない職業」

「少女には向かない職業」 桜庭一樹

「中学二年生の一年間で、あたし、大西葵13歳は、人を二人殺した」
この一文から始まる、「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」に負けず劣らない衝撃的な物語。
最初は「殺した」というのは比ゆ的な意味での「殺した」なのかとおもっていたんだけど。

ただ今回のほうが非現実的で作り物っぽい気がした。とくに中学生の少女二人であんなことができるのかなあとおもったり。妄想っぽい部分がおおい。
それもふくめてこの年頃の少女らしいかんじもするけど。

この人の本は中学生のころの、ちょっとしたことでどっぷりと落ち込んだり、こわくなったり、一時の感情の高ぶりでいらいらして馬鹿なことをしてしまったり…そういう不安定な気持ちを思い起こさせてくれる。
すこしだけ、子供の心に寄り添ってみようかと思える。

☆☆☆

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「格闘するものに○」

「格闘するものに○」 三浦しをん

三浦しをんさんお初。平易でユーモアのあふれる読みやすい文章。
過酷な就職戦線を、明るくつよく、時にへたれながら戦い抜く女子大生の奮闘を描く。

しかし大学生の就職活動ってほんとうにたいへんなんだね。とくに出版社などの人気企業は…何百倍という競争率を勝ち抜いていかなくてはならないなんて。
これを読むと、「もうやめたーっ」とフリーターに転向する気持ちもわからなくはないな、なんて思ってしまう。
それをやってワーキングプア地獄に陥っているひとも実際たくさんいるわけだけど。

主人公の可南子も、けっして頭が悪いわけではないし、行動力もあるし、自分をアピールする力だってあると思う。それなのに連戦連敗。
その就職戦線を勝ち抜いたはずの先輩社員は「該当するものに○」を「カクトウするものに○」なんて読んだりするような輩なのに…

選抜するもの(企業)とされるもの(学生)の上下関係ってなんだか理不尽だなあと思った。
しかしこの話に出てくるK談社の面接官みたいな人間、ほんとうにいるんでしょうか??

☆☆☆

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