カテゴリー「映画・テレビ」の記事

「光と影」

という東海テレビの製作した番組を見ました。
1999年におきた山口県光市母子殺害事件の弁護団を追ったドキュメンタリーです。

正直わたしの今までの視点は(おそらく世の中の大多数の人がそうであるように)被害者遺族側のものでした。
広島での差し戻し裁判の被告の供述(ドラえもんとかお母さんとか)にも疑問を感じていましたし、そういう供述を引き出して罪を軽くしようとした弁護団(という印象だった)にもいい感情はもてませんでした。

しかしこの番組を見て、あくまでも真実を追究したいという弁護団の姿勢にこころを打たれ、自分の思慮の浅さに気づかされました。
つよい信念がなければけして出来ない仕事。しかも勝ち負けで言えば彼らは負けた側なのです。
こういう番組を制作した東海テレビにも敬意を表します。本来マスコミとはこういう仕事をすべきなのでは。

彼らに対する世間のバッシングがいかに強烈だったかいうこともあらためて知りました。
これらの手紙やメールを書いた人たちは、ある意味正義感のつよい人ではあるのだろうとおもいます。でもやはり物事を一面からしか見ていないといわざるをえない。
なにより匿名性を隠れ蓑にした誹謗中傷というのは醜い。

話はすこし飛びますが、誹謗中傷というと、村上春樹さんの短編「沈黙」を思い出します。
とある噂がきっかけでクラス中から無視されるという経験をした青年の物語なのですが、ラストの彼の言葉が胸にしみる。

「僕が本当に怖いと思うのは、青木のような人間の言い分を無批判に受けいれて、そのまま信じてしまう連中です。自分では何も生み出さず、何も理解していないくせに、口当たりのよい、受け入れやすい他人の意見に踊らされて集団で行動する連中です。(中略)彼らはそういう自分たちの行動がどんな結果をもたらそうと、何の責任もとりゃしないんです。本当に怖いのはそういう連中です。」

短編集「レキシントンの幽霊」に収録されています。ご興味のあるかたはぜひ。

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「間宮兄弟」

「間宮兄弟」を見る。(「震度0」とは180度ちがう、まったりのんびりした映画ですねほっとした顔

江國香織さん原作。わりに濃厚な感じの恋愛ものが多い彼女の作品の中では異質なぐらいに、恋愛のウェートが非常に薄い、でも独特のまったり感とユーモアのある話。

主人公の間宮兄弟はおそらく30代と思われる、すごく仲のいい、「おたく」な兄弟。
ふたりとも兄(佐々木蔵之介さん)はビール会社、弟(ドランクドラゴンの塚地さん)は学校の用務員という、ちゃんとした仕事を持っているけれど、いつもふたりいっしょにビデオを見たり買い物をしたりして楽しそうに遊んでいる。
でもそんなふたりも一人前に彼女は欲しくって、ビデオ屋のバイトのナオミちゃん、学校のヨリコ先生なんかをさそってパーティを開いたりするのだけれど、そして彼女たちもなんとなく楽しい時間を過ごして、また遊びにきたりもするのだけれど…

原作の持つ、淡々としたおかしみとか、切なさとかがうまーく映像化されている。
佐々木蔵之介さんチャーミング!塚地さんも「モテナイ男」ぶりがはまっててすごくいい。
体は大きいんだけれど中身はコドモな間宮兄弟、というのがぴったり。

そのお母さんの中島みゆきさんもいい味出してましたー
(そういえば昔彼女のファンでレコードぜんぶもってたなあ…曲と普段のキャラのギャップが激しい人だよね)

ヨリコ先生の常盤貴子さんもへんなオンナを好演してます。
(わりに「へんなひと」ばかりでてくるの、この映画)

もういい年なんだから彼女作らなくちゃとか結婚しなくちゃとかそういう縛りにとらわれずに(いやぜんぜんとらわれてないわけでもないんですが)、たのしく生きてたっていいじゃん、と肩の力を抜いてラクーにみられる、そんな映画でした。現実にはずーっとあんなふうに楽しく生きていられるかは疑問ですが。

おもしろかった!
☆☆☆☆

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「震度0」

WOWOWドラマ「震度0」を観る。
(最近「ミクシイ」のコピペばかりですみませぬ(汗)。なにせものぐさなもので。)


横山秀夫さん原作の警察内部告発もの。

うーん面白かった!!
おなじ横山さん原作の(そして上川さん主演の)「陰の季節」シリーズよりも、数倍面白かったです。
あれは民放の2時間サスペンスという枠なので、いまいち内容が浅いというか軽いつくりという気がする。
それに比べるとこちらは段違いに人物の掘り下げ方も深く、ストーリー展開もいろんな事情や人間関係が交錯して緊迫感がありました。

しかしこれが警察内部の実情だとしたら恐ろしいー
キャリアとノンキャリアの確執やら、隠蔽体質やら(これはありそうだ)。捜査優先しろよーなかんじです。これが警察内部の事件じゃなく(事件は警察内部の人間の失踪事件)民間の事件だったらと思うと恐ろしい。

役者さんはみんな実力派ぞろいですが、とくに余貴美子さんがすごい。鬼気迫るものがあります。
國村隼さんもよかった。

上川さん演じる冬木ははっきりいって嫌なやつ。
己の保身しか考えていないし、他の人間もおなじだと思っていて、人事をタテに(人事権をもっている立場にいる)いうことを聞かせようとしたりする。
かれの奥さんである平山あやちゃんも(わたしわりに彼女好きなんですが)、旦那の地位は自分の地位、といわんばかりの振る舞いで、官舎の奥さんたちに煙たがられている。
まさかこんな露骨なこと、現実にはないでしょうが…
それでもただの正義漢である「陰の季節」の二渡よりも人物設定に深みがあってよかった。

さて、ラスト、冬木はどうしたんでしょうかね、記者会見。

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「明日の記憶」

「明日の記憶」を観た。

若年性アルツハイマーにかかった49歳の会社員とその家族の苦悩の(そしてある意味再生の)物語。

誰にでも起こりうる話で、身につまされる。
はじめはうっかりした物忘れの域(約束の時間を間違えたり)だったものが、だんだん頻発するようになり、やがてよく知っているはずの場所で迷うようになり、人の名前と顔が覚えられなくなり…と進行していく場面では彼の困惑、苦悩、パニックをそのまま追体験してしまう。

仕事をやめることになって奥さんが働かざるを得なくなり、その奥さんに対し「こんな男でごめんな」といい泣きじゃくる場面にはおもわず涙。
そのあとパニックに陥って奥さんに怪我をおわせてしまう場面もつらずぎる。

やがて彼はとある施設を見学に行くのだけれど、そのあと昔陶芸を学んでいた山奥の工房に向かい、昔の師匠の幻を見る。そしてふたりでお酒を酌み交わし、歌い、楽しいときを過ごす。

その場面で初めて、これはある意味再生の物語なのかもと思う。

つまりアルツハイマーといえば会社員的には役に立たないし、世間的にもリタイヤ状態になってしまう。忙しい世の中でそんな人を受け入れるこころの余裕などないから。

でも、こんなふうに山奥で、ゆったりした時間の中でくらすには幸せな状態なのかもしれないと思ったのだ。そしてどちらが人間らしい暮らしかと問われると、むしろこちらのほうがそうなのかもしれないと。

最後の場面ではとうとう彼は奥さんのことがわからなくなってしまう。いつかそんな日が来ると覚悟していたはずの彼女は、でも涙をこらえることが出来ない。
「こちらがわ」の世界にいる彼はたぶん幸せだけれど、「あちらがわ」の世界にいる奥さんには悲しいことに違いないから。

渡辺謙さんと樋口可南子さんがすばらしかった。

ところで、とちゅう独身で働き続けてきた渡辺えりこさんが、樋口さんに向かって
「あなたたちが旦那や子供の世話をしているあいだ、あたしたちはずっと仕事だけしてきたのよ。いまさらちょっと時間が空いたからって働いてみようかなんていってもそんな甘くないわ」というようなことをいう場面があるけれど、そこでは身につまされると同時に怒るわたし。(子供を産んで育てるってすごく価値のある仕事なはずなのに、なんでこんな「損した」みたいな気分を味わうの?)
でも男にしても女にしてもじぶんの足で立って歩く覚悟は必要だよね、いつも。
そのうえでお互いに精神的に支えあえるのがベストじゃないかな?
なんてすこし話が外れました。

ともかくいろんなことを感じた、ひさしぶりにかなり見ごたえのある映画でした。

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「いぬのえいが」

「GWこどもと楽しむ映画」ということで、「いぬのえいが」を観る。

オムニバス形式で、どっかんどっかん笑える話もあればほろっとする話もあり。いくつかのストーリーに分かれているけれどじつはひとつにつながった話もあり。
犬が好きな人には必見。そうでないひとも見ると好きになるかも…

ちなみにわたしはHNはこんなんだけどじつはだんぜん犬派。なので、すごく楽しめたー中でもお気に入りは柴犬の「ポチ」。
しかし犬ってすごく表情豊かだよねえ。
話の合間に入るクレイねんど(かな?)のアニメもすっごくかわいかった。

それとラストの話の宮崎あおいちゃん。すごくいいですねー可憐で。
彼女は犬と一緒にいるのが(アヒルと一緒にいるのもですが(笑))とっても絵になる女優さん。
ストーリーは、菊田まり子さんの「いつでも会える」を髣髴とさせるような、一人で見てたら涙が止まらなくなりそうな内容でしたが…(家族で見ていたのでなんとかこらえました)

☆☆☆☆

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「かもめ食堂」

GWだし…とDVDを借りに行き、まずは前から見たかった「かもめ食堂」を観た。

群ようこさんの原作は読了だったけど、これは原作より映画のほうがずっといい。(ちなみに原作は映画用の書き下ろし)

全編を通して、とても心地よい雰囲気の映画。

心地よさをかもし出している要因は「かもめ食堂」の店構えや街の風景なんかもそうだけど、なによりも登場人物の人間関係だとおもう。
親しいんだけど馴れ合わない、優しいんだけどおたがいの人生には干渉しない、そういう関係性が心地いい。

あと小林聡美さんの立ち居振る舞いがきれい。
もともと好きな女優さんだけど、彼女を見ていると、こんな風に自然に、ていねいに生きていかねばなんて思ってしまう。とくにコーヒーをいれる場面で、うつくしく立ち上る湯気なんか(これがほんと芸術的にきれい)を見てるとそう感じる。


とくに重大事件も起こらず エキサイトすることもない淡々とした映画。それだけに日常を生きることのたいせつさを感じ、そして生きていく活力をもらえる。

☆☆☆☆(満点5つ)

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「下妻物語」

実家にお年始に行き、妹が借りてきたビデオを一緒に見ていた。

タイトルは「下妻物語」。
予備知識はほとんどなかったのだが、妹の娘(4歳)と息子(7歳)がいたくお気に入りでリピートしてみているらしいので、家族で楽しめる作品なのかなあと思いつつ見る。

な、何じゃこりやあ!

まず登場人物がみんな変。まともなひとがほとんど一人も出てこない。

そしてストーリーもかなりはちゃめちゃ。
のっけからいきなりバイクの事故で宙を舞う深田恭子ちゃん。しかもフリフリのロリータ服を着てる。
その彼女が宙を飛びながらじぶんの人生を振り返るというかたちで話は展開する。
いいかげんな親を持ちながらも「われ関せず」と刹那的にたのしく生きてきた恭子ちゃん演じる桃子が、ひょんなことからレディースのイチコ(土屋アンナ)と知り合う。
それまでかなり自己チューで友達の一人もいなかった桃子は、やがてイチコと奇妙な、でも固い友情で結ばれる、と要約すればそういう話。


とちゅう阿部サダヲが出てきそうな気がしてたらあんのじょう出てきた。はまってて爆笑!
あと樹木希林さんはやはりすばらしいー

キャラ的にはイチコちゃんがかわいくてかなり好きでした。イチコと桃子はキャラは違えど人種は同じなのねって感じでしたが。

深キョンは熱演だったと思うけど、最後の啖呵を切る場面がもっとド迫力でがらっと変わればなおよかったかも。

好きなタイプの映画とはいえない。けど、面白かったー。
リピートしようとは思いませんが…。

しかしこれを家族で(しかも幼児と小1の子どもと)楽しんでみているってなんか妙じゃないですか?
とくに4歳の娘は「ジャスコってスーパーじゃん!」というところが好きらしい…

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終わってしまった…

ゆうべは「功名が辻」の最終回でした。

山内家のために豊臣との決別を宣言し、その直後に倒れた一豊。
臨終のシーンは、静かで慈愛に満ちたうつくしい場面になっていましたね。わたしなどこみ上げる嗚咽をこらえるのがせいいっぱいでしたもの。
わたしたちもあんなふうに、お互い支えあえる夫婦になっていけたらいいなあと殊勝にもおもってしまったりして。

最後まで豊臣の家臣である徳川に屈することが出来ずに死んでいった淀にも一抹の哀れをかんじました。

家康は死ぬまで狸でしたけど、ともかくもそれから300年分の平和の礎を築いて死んでいったわけだし…。

ラストに若返った二人が波打ち際をおんぶ姿で歩いていくのも、やさしさと愛情に満ちた素敵なシーンでした。
乱世を懸命に生き抜いた二人にやっとおとずれた安らぎのとき。
いままで、おつかれさま。そして、ありがとう。すべての役者さんとスタッフさん、大石さんに感謝。

さようなら。

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「功名が辻」も

ラストスパートですね。

前回は、わたしが殿の次にお気に入りだった六平太が壮絶な最期を遂げてしまいました、うるうる。
すべての罪をかぶり、最後の最後に千代に想いを打ち明けて死んでゆく六平太はあまりにもせつない…

しかし。「種崎浜の悲劇」については原作を読んで知っていたのですが、それまでの「真面目、実直、情にもろい」一豊のイメージを根本からくつがえす極悪非道な暴挙ですよね。
しかもああいうやり方で反逆者を一掃するなど、一時的には平定してものちのちまで悪名、恨みを残すことにならないのだろうか…
それとも戦乱の歴史の中ではめずらしくもないこと?

ともかく一領具足を残忍な方法で一掃したことに対し苦悩する殿ですが、さらに千代から三行半を突きつけられます。
しかしねー、だまし討ちを推し進めた六平太の死は嘆き悲しみそのなきがらを抱きしめつつ、殿には冷たい目で「おひまをいただきとうございます」ですよ。
千代さんそれはあんまりじゃない??

とにもかくにもあと2話、最後まで見守りたいものです。たとえ殿がさきにお亡くなりになろうとも…(笑)

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「おばあちゃんの家」

きのうはめずらしくBS2の映画を見ていた。タイトルは「おばあちゃんの家」。
2002年の韓国映画である。

7歳の少年サンウは、母親の都合でソウルから遠く離れた山奥に住むおばあちゃんのもとにやってくる。そして母親の職が見つかるまでの2ヶ月間、耳も聞こえず口も聞けないおばあちゃんとふたりで暮らすことになる。
はじめおばあちゃんをうとましがり、わざと困らせることをしたりいたずらをしたりするサンウだが、次第におばあちゃんの優しさにこころをひらき、いたわるようになってゆく。

おばあちゃんの表情がすごくいい。サンウに意地悪をされてだまって困ったように見つめる表情とか、サンウが泣きながら帰ってくるのをいたわるような表情とかがもうすばらしいのだ。口が聞けないので文字通り「目は口ほどにモノをいい」というかんじ。
また村の風景もすばらしい。
おばあちゃんの家なんてよく人が住めるなというほどの粗末なあばら家なのだけれど、そこにいたるまでの道もまるでけものみちのようで(じっさいよく「暴れ牛」に追いかけられている)、バス通りも土ぼこりが舞っている。
またそのバスの中では生きた鶏や泥野菜をさげたおじいさんおばあさんが、おっきい声で笑いあっていたりして。
そんななかでかぼちゃを作って売りに行ったり、フライドチキンが食べたいというサンウのために生きた鶏をまるごと買ってきてしめてゆでたりと、腰の曲がりきったおばあちゃんが彼女のペースでたくましく生きる姿には圧倒される。

小5のむすこもいっしょに見ていたのだがかなり感じるところがあったらしく、「おばあちゃんかわいそうー」といったり「あ、針に糸通してあげてる」とにこにこしたりして集中してみていた。
今朝も「おばあちゃんの家、おもしろかったねー」といいながら登校して行ったし。

こういう映画がいわゆるハリウッド映画とは対極にある、鴻上さん言うところの「囲炉裏端の暖かなカタルシス」というものなんだろうな。

たしかに地味だけれどわたしにとっては、かなり好きな映画でした。おすすめ。

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あらっ!

ひさしぶりに瀬川亮君(俳優さんです。朝ドラ「ファイト!」の太朗君役と言えば記憶に新しい)のhpをのぞいて見たら、所属事務所変わったのね、サード・ステージから。
なにげに木野花さんや池田なるしーもいっしょだわん。

それはともかく。明日からの「功名が辻」に出演じゃあーりませんかー。ひゃー見逃さないようにしなくちゃ!

舞台もやってくれないかなあ…「トランス」がすごくよかったのでまた鴻上作品で見たい。

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「デス・ノート」

ココログのレスポンスが異常に遅くて大変。でもはやめにUPしたいから不便なのをこらえつつUPしている。ぶつぶつ…

以上前置き。

「デス・ノート(前編)」
 
同名マンガの映画化である。ちなみにわたしは原作をほぼ読んでいる(最終巻までは到達していないけど、こどもに教わってラストは知っている)
のだけれど、ディテールが緻密な質の高いマンガで、大人の鑑賞にも十分堪えるものだと思う。

さて、映画のほうだが、ながい話なので今回は前編である。それでも原作よりかなり話を単純化してわかりやすくしてある。

感想。面白かった!
原作のイメージを損なうことなく、でも映画として子供でも理解しやすいように(細部は難しいところもあったけどまあ細かいところにこだわらなければ)表現してあった。
主演の藤原竜也君はさすがにうまい。矢神月(ライト)のイメージぴったり。
はじめは殺人ノートの威力におどろきおびえているのだが、やがてノートに取り憑かれ自らを「神」であるかのように錯覚し、しだいにその人格を変貌させてゆくその様子がよく出ていた。
恋人詩織(原作にはいないキャラですが)まで手にかけるところなどは「原作より悪魔!」と思いましたが。

ちなみに原作でわたしがいちばんお気に入りのキャラは、ライトの敵役である名探偵エルなのだけれど、こちらもなかなかイメージどおりの「変人」ぶりでよかった。
前編ではライトといよいよ直接対決という場面で終わるのだけれど、後編でいかに活躍するかが楽しみだ。

ぎゃくにちょっとイメージ違ったのはライトを追っていて殺されたFBI捜査官レイの恋人かな。
瀬戸朝香さんきれいだしわるくないんだけど、このキャラはもっとおとなしくてやわらかい感じにみえつつじつは芯が強くて頭がいい、というイメージなのよね、わたしは。
瀬戸朝香だと強すぎだし、いまいち言動が頭よさそうじゃなかった…(失礼)
矢神総一郎の鹿賀さんもいいんだけどイメージ的にはすこしちがったなあ。
あとミサもちょっとね。わたしは原作のミサが結構好きなんだけれど(かわいいけど危ないキャラ)今回のはただのアイドルって感じだったから
…まあ今回はあまり絡みもないしまだまだこれからだから乞うご期待ってとこでしょうか。

死神リュークのCGは心配していたより自然でよかった。中村獅童くんだったのね、あの声は。恐ろしい顔してお茶目なリューク、素敵でした。
りんごを食べる音がおいしそうだったなあ、なんて。(あとでりんごとポテチが食べたくなりました。ライトがポテチを食べる場面があるのです、これもかなり重要な仕掛けで使われるのですが。)
ともあれ、わたしとしてはかなり楽しめたなー。
話も前半はすこしだるいところもあったけど中盤以降は緊迫感がありテンポがよかったし。

ところで原作知らない人は楽しめたのかなあ。それが知りたいです。これから原作を読む人は増えるでしょうけど。

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まにあってよかったさあ

DVDレコーダーがまた壊れた。金曜日に○harp のおにいさんたちが修理に来てくれて直ったから今夜の「功名が辻」にはまにあったけれど。

ちなみに機種は○harp のDV-HR400。まあ安かったんだけど、はじめから主電源が切れなくなったりと調子が悪かった。

そして買って4ヶ月でDVDがよめなくなる。
何入れても「規定外のディスクです」といってはねられちゃうの。
このときは本体を持っていかれて10日くらい帰ってこなかった。

そしてそれから10ヶ月でまた同じ事態に。
こんどはもってかれたら「功名」がとれなくなるしこまったぞーと思っていたら、内蔵されているコンピュータを持ってきて取り替えてくれたのでその場で直りホッ。

しかし。調子悪いのか、この機種…お兄さんたちに聞いても「いや、とくにそういうことはないです」とかいうし、腑に落ちん。それともDVDレコーダってこんなもんなの?
3年保証つけてるからまだ無料で良いけど、この調子で修理呼ぶようだとめんどうだよなあ、ぶつぶつ…

おなじ機種の方いらっしゃいます??

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ブリジット・ジョーンズの日記

ゆうべは「ブリジッド・ジョーンズの日記」を見た。

32歳独身のブリジットは、おデブで(でも脚はすごく細くてきれいだったけど)ドジで酒とタバコがやめられない。ダイエットの誓いは破られっぱなし。
そんな彼女に職場の上司で結婚相手の条件にもぴったりの彼氏が出来るのだが…

設定はすごくベタだし、ジョークのセンスも日本人にとっては少しずれてて大爆笑とまではいかず。せりふも下ネタ全開ですこし引き気味。(R指定ついてたもんね。映像的にはエッチなシーンはさほどないのだけど)

でもそれをさしひいても、たえずくるくると表情を変化させるブリジットはキュートでいとおしく、思わず応援したくなる。
不器用でも洗練されてなくても、こんだけ魅力的なのね、と思う。

肩肘張らずにすなおにありのままの自分で生きていていいのかも、と思わせてくれて、元気をもらえる、そんな作品。

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SHINOBI

DVD第二弾ということで、きのうは「SHINOBI」。これも予備知識なく(たいてい予備知識がない)オダギリジョーくんに魅かれて見てみる。

…つまんなかった。

時代は家康の時代。敵対する伊賀の里と甲賀の里の、それぞれ頭領の跡取り娘と息子の恋。しかし家康はふたつの里を罠にかけて戦わせ、ひいては里そのものをつぶそうとする。
ふたりはそれぞれ里をまもるために戦っていくのだが…

ストーリーよりも映像美を追求した映画なのかな。CGが駆使され、どの場面も幻想的というか妖しい美しさはある。
仲間由紀恵もオダギリジョーもきれいで絵になるし。

でもそれだけ。

二人の出会いはえがかれているものの恋愛に至る過程はみごとにはしょってあるし、つねに戦う道具として扱われ貶められてきた忍びの悲哀とか時代背景とかも、うすっぺらい言葉のみの表現で、心情的なものはまるでつたわってこない。
唯一蛍火のシーンぐらいかな、悲哀を感じたのは。でもこれも「ああこの子は死ぬな」ってみえみえのかんじだったし。

同じ忍者ものならアニメの「NARUTO」とかのほうがよほどいいよ。

要はプロモーションビデオってかんじでした。仲間ちゃんもオダギリ君もわりに好きな俳優さんなのでちょっと残念。

あ、椎名桔平さんがほとんど妖怪みたいなメイクで登場して笑っちゃいました。300年も生きている忍び、という設定らしい。もっとましな映画にでてくれい。

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サマータイムマシン・ブルース

GWなのでひさしぶりにDVDを借りてきた。第一弾は「サマータイムマシン・ブルース」というSFもの。

まったく予備知識もなく、ただだんなが「面白そう」といって借りてきたのでなかばおつきあいで見ただけなのだけれど、けっこうはまってしまう。

舞台はとある大学のSF研究会のぼろ部室。そこへ25年後の未来から「後輩」がタイムマシンに乗って現れる。部員たちはこわれたエアコンのリモコンを直すべく、壊れる前(昨日)へとタイムスリップするのだが…

はじめのうちは妙なつくりで、やたら場面転換は多いしわけわかんないしで戸惑ったけれど、しだいにひきこまれる。
基本的に部室とその周辺のみで物語が進行するし、大ロマンスもなく大活劇もなく、かなりしょぼい設定なのだが、部員たちの今風の言動がテンポよくて面白い。
部室の内装もカラフルで遊びごころいっぱい。こまかいところで笑える。

部室という閉ざされた空間で物語が進んでいくところなんか舞台作品のようだなと思っていたら、これは「ヨーロッパ企画」という小劇場の作品で、はじめは舞台だったらしい。佐々木蔵之介さんとか楠見薫さんとか、舞台系の役者さんが脇を固めているのもそのせいかと納得。(楠見さんとかほんとにちょい役なのにおかしかったー)

なんか大学の劇研がそのままホームビデオでとったようなしろうとっぽい感じがあるが(役者さんみんな若いし)、それがまた勢いとエネルギーがあっていいかんじ。おもしろかった!

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ラヂオの時間

やっぱり三谷さんの映画の中ではこの映画が一番好き。
笑えるのも一番笑えるし、見終わった後なんともいえない暖かい気持ちになれる。

鈴木京香さんはこの映画を見て好きになった。(といっても他の作品はそんなに見てないけど)
いわゆる美人女優でああいう役がこなせるひとってあまりほかに思い当たらないよ。
美人女優さんって「作品」を見せるよりも「自分」を見せることに一生懸命な人が多いように思う。まわりがそうさせることもあるかもしれない。
でも彼女はその逆で「作品」をみせることに真摯になれる。個人的な印象ですが。

それから唐沢寿明さん。わたしはとくに彼の大ファンてわけじゃないけど(まあ好き、くらい)、この「ラヂオの時間」の工藤は大好き。
ちょっと屈折気味できついことをぽんぽん言うけど、ほんとはすごくいいやつ。ラストなんてもう「もってけドロボー」ってなかんじのかっこよさである。(意味不明?)

もうひとり特筆すべきは渡辺謙さんね。もうねーこの作品の謙さん大好き!
あれっぽっちの出番ですべてかっさらっていってしまう。素敵なキャラである。

やはりわたしはこういう、ストーリーのはっきりした作品が好きなんだなあ。
「THE 有頂天ホテル」は個人的にそこのところが今ひとつだった。残念…

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THE 有頂天ホテル

映画館で映画を見るのはすごくひさしぶり。

おもったよりは笑えなかったけど、まあハッピーなお芝居でよかった。

キャストが豪華ですねー。ひとりで主役がはれる人が目白押し。
役所さん、伊東さん、戸田恵子さん、松たか子さん、唐沢さん、角野さん、生瀬さん、オダギリジョー君、香取君、篠原涼子さん、佐藤浩市さんそのほかもうこれでもかっていうぐらい。(俳優さんの名前とか覚えられないほうなんで、落としてる方がいたらすみません…)しかもみなさん芸達者。
生瀬さんてああいう中間管理職的役まわり、ぴたりとはまりますね。
あとわたしは堀内敬子さんの睦子ちゃんがかなり好きでした。
役所さんと佐藤浩市さんは素敵だったし…


唐沢さんの出番が意外に少なくてかなしかった。すごい強烈なキャラではありましたが。
強烈といえばオダギリ君もかなり。すぐに彼とはわからないくらい。

なにげに池田成志さんもでてました。(もっと見たかった!)

三谷さんの映画としては、わたしは「ラヂオの時間」>「みんなのいえ」>「THE 有頂天ホテル」の順になっちゃいますけどね。
豪華キャスト過ぎてみんなに見せ場を与えた、というようなやや散漫な感じがしたし。

「みんなのいえ」と「ラヂオの時間」もテレビで放映されますね。今夜からかな?
この2作は文句なく面白いです。要チェック!

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「ひまわり」

先日(といっても結構前)近所の「よむよむ」にいったら、「ひまわり」のビデオが全巻3000円で売られていた。

ううむ…

ごぞんじでしょうか?1996年(だったかなあ)放映のNHKの朝ドラ。主演松嶋菜々子。
いやこの際松嶋菜々子はどうでもよい。
わたしがはまっていたのはその相手役である星野雄二(上川隆也)なので。

星野君はひとことでいうと「かわいいやつ」だ。
皮肉屋でひねくれたところもあるのだけれど、ほんとうは一途。
彼には名言がいっぱいある。
主人公のぞみ(松嶋)の彼氏(大鶴義丹)が商社に勤めているとしるや、
「へえー。法学部出て商社マンやっているやつの顔がいちど見てみたいとおもってたけど」などとのたまったり。(自分は司法試験に挑戦し続け落ち続けていたので)
のぞみに対しても
「君結婚なんてしたいの。いいんじゃない?彼もいい人だし、君もいい人だし、いかにも小さな幸せ見つけられそうで」と皮肉ったり。
それでいてずうっとのぞみを想い続けてるんだよね。「こいつう」ってかんじでしょ?
物語が進むのにしたがって、のぞみの心の支えとなっていくのですけど。

松嶋菜々子さんもあのころは初々しくてかわいかったですねー(遠い目)。最近はちょっとあの、あれですけど。

というわけで3000円。もう売れたろうか?(涙)

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ファイト!

朝ドラ「ファイト」が終わった。                                                           
近年の朝ドラではいちばんくらい熱心に見たなあ。ヒロインの優ちゃんがとにかく自然体でよかったのだ。
それからわたしがお気に入りだったのは「太郎さん」役の瀬川亮君。馬を愛する朴訥な青年(のわりにはけっこうおちゃらけてるけど)がはまっていた。

ただあの最終回はちょっとなあ、年月飛びすぎだし、あまりにもまとまりすぎだし。
ま、朝ドラの最終回なんてあんなものかな。

しかし、ちょっとしらべて驚いたのが、瀬川君てサードステージ(「第三舞台」のマネジメント会社)の人だったのね。といってもまだ若いから「封印」以降の人かな?
おもわず11月の舞台「トランス」のチケットを取ってしまった。

「トランス」は初演のビデオを見たけど、すごく「残る」芝居で、機会があればぜひこれをナマで見たいと思っていた。
しかも瀬川君が演じるのはこころやさしいオカマの参三。初演では松重豊さんが演じていたのだけれど、かわいくてせつなくて、ものすごく好きなキャラなのだ。乞うご期待!

ゆくゆくは彼には「朝日のような夕日をつれて’91」で京晋佑さんが演じていた「少年」みたいな役やってもらいたいなあ。まったくの個人的願望ですが。
先日ひさびさにビデオを見返してみて大爆笑してたもので。(いや、コメディではなく、すごく重い芝居ではあるのですが笑いもふんだんにもりこまれてるの)
相当なアドリブ力が要求されるとおもうけど。
ぜひ大成してもらいたい役者さんの一人だ。

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